トイレ


日本以外の場所でいちばん緊張し、
そして驚きがあるのは「お手洗い」
何かあってもすぐに人に聞くに聞けない状況・環境だからこそ
外国に行って緊張するのはトイレ。


アメリカ(写真なし):
・便器の高さが日本よりも高いのに慣れない
・個室の壁、ドアの高さが床上30cmぐらいのところまでしかない。
(足が見える)

イタリア ローマ 駅前のホテルB&B:
・便器の横にある便器のようなもの(ウオシュレット)にびっくり




アルゼンチン・ブエノスアイレス:
・児童用女子トイレなのに便座がない
注意:経済状況が中流地域の公立小学校の児童用のトイレ
便座を持って行ってしまう児童がいるので、便座が取れたままになっている
と現地の先生が教えてくれた。)



シンガポール 空港:
・綺麗!そして、空港のトイレだったけれど、
掃除の評価をタッチパネルで行うようになっていてびっくり。



さあところでインドは?というと…

インド:
・紙を流しちゃいけないことをうっかり忘れそうになる。
・外で用を足しているであろう姿をよく見かける。

インドの社会問題の一つとして「野外排泄」があげられていたけれど、確かに〜と思う。

用を足すのは「トイレで」と育った私には、なぜ外で用をたすのか、わからない。
でも同じようにインドの人にとっては、「トイレで用をたすことがわからない」
また「女性が公衆トイレを使うことは、身の危険もある」ということがわかって、
さらに驚いた。

とここからはインドの野外排泄について、記事を集めてみた。

農村部、都市部、州別によって、状況は変わると思うけれど、
インドでは、3年前時点で、屋外排泄をする人が人口の半数いたし、
トイレで用をたす必要性を理解できない人も多くいるというのが
現実。(The Times in India,<http://timesofindia.indiatimes.com/india/53-Indian-households-defecate-in-open-World-Bank-says-on-World-Toilet-Day/articleshow/26032829.cms?from=mdr>,Nov.13 2013)

現在は、モディ首相肝いり政策「Swachh Bharat (Clean India) Mission」、
2019年までに各家庭にトイレを、そしてその必要性を教育していくというミッションが
進行中だそうだけれど、
(Indian express<http://indianexpress.com/article/india/india-news-india/india-has-60-4-per-cent-people-without-access-to-toilet-study/>Nov. 19,2015)


トイレは衛生問題だけなく、インド特有のカースト制度、教育問題にまで
発展するということも分かった。
<参考:東洋経済「なぜインドのトイレ普及率は5割以下なのか」
http://toyokeizai.net/articles/-/46735>


ちょっと気軽に調べ始めたのに、カースト制度までにたどり着いてしまって
どうやって閉めたらいいかわからなくなってしまった。

「トイレ」にしても「排泄」にしても人間にとっては切っても切れないことで、
それは自然に身につくこと、そして自分自身の問題(体調、健康とか)でしか
ないと思っていた。
それが他の文化の中では、身分格差・環境問題・教育問題にまで発展する
社会を大きく変えることになる。

「トイレを提供する」ということだけでは解決しないし、
そこには「なぜそれが必要なのか」、人の意識をも変える必要がある。
大人の意識を変えるのは「すごい大変」、子供の方が柔軟で好奇心も持っているから
興味を持って聞いてもらえるかもしれない。けれどその子供をサポートする大人がいないと、子供は変われない。難しい。。

なんと奥深いトイレ問題・・・・

どうしていいかわからないので、今日はこの辺で。





(参考)
国連広報センター「世界トイレデー(11月19日)事務総長メッセージ」http://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/5549/










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